創業段階での融資について ~創業融資の種類~

資金調達2回目の今回は、創業段階での融資はどこが良いのかを見ていきましょう。

まず「融資」と聞いて思い浮かぶ借入先の金融機関等は以下の1~4あたりでしょう。
1.民間の金融機関(銀行・信用金庫等)
2.政府系金融機関(日本政策金融公庫)
3.ノンバンクなど
4.ヤミ金
ここでは3と4は触れないでおきましょう…

1.民間の金融機関(銀行・信用金庫等)はどうでしょうか?

①銀行

ほとんどの方にとって身近な金融機関といえば、やはり1の「銀行」ではないでしょうか?
では、起業をしようと思った時、「今度、起業するのでお金を貸してください。」と、窓口を訪ねたら…基本的にはお断りされると思います。
金融機関は「事業の将来性」ではなく、「担保(不動産や連帯保証人)力」に対して、貸してくれるものであって、事業計画性などはほとんど見ていません。
この人に貸しても返済できるかな?ということをみるのです。
都市銀行が付き合いたいのは、何年か(最低3年程度)の経営実績がある安定会社です。
これは、返済できるかどうかを、過去の経営実績から判断するためです。
最低、決算3期ぐらい経過して利益を出しているならば、金融機関でも借りられると思います。

②信用金庫

これから起業をしよう、あるいは起業をしたばかりだ。という場合、地元密着型の信用金庫で相談するのは一つの手ですが、こちらも現実的には担保・保証人は外せないでしょう。
余談ですが、起業後に信用金庫で口座を作って、毎月少しづつでも預金(定期積立預金など)しておくのも戦略です。
地元密着型のため、小さな会社にも足しげく通って資金需要にこたえてくれようとしてくれます。預金をすることによって日頃からお付き合いをしておくのです。
今すぐに資金は必要ないけれども、いざ!という時のために事前に戦略を積んでおくのも大事です。

さて、民間の金融機関(銀行・信用金庫等)は創業段階で利用しやすいでしょうか?
ある程度の経営実績がないと借りられないということが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

では創業段階で利用しやすい融資制度とは?
次回以降、2.政府系金融機関(日本政策金融公庫)を見ていきましょう。

 

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公認会計士・税理士 野口 五丈(のぐち・いつたけ)
飲食店向けの創業融資に特化した「渋谷飲食開業融資サポートセンター」を運営している。
日本政策金融公庫をはじめとした創業融資支援実績は100件を超え、審査通過率も90%を維持している。日本政策金融公庫や銀行・信用金庫との業務提携多数。

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