今回は、２．政府系金融機関（日本政策金融公庫)を見ていきましょう。

(政府系とは言っていますが、現在は民間です。前身はは国民生活金融公庫、中小企業金融公庫などです。)

起業をする場合、まずは公庫の新創業融資制度を一番に考えるべきでしょう。

起業をしたばかり、またはする準備中でも貸してくれる可能性の高い利用しやすい融資制度です。

利用しやすい理由の一つは「予算枠」があるからです。

政府系の金融機関のため、政府の政策に沿った形で運営されています。

つまり、貸し出しがあまりに少ないと、政府の政策が実行できないので、通常の金融機関がなかなか融資をしてくれないような起業したばかりの事業主にも融資をしてくれる可能性が高いのです。

もう一つの理由は「無担保・無保証で利用できる」融資制度だからです。

担保をつけることも可能です。

公庫は利息も低利で返済期間も長期に設定されていることが多いので、融資限度額は3,000万円ですが、300～800万円程度までなら、まず公庫をはじめとする政府系金融機関からの融資を検討するのが一番ではないでしょうか。

公庫以外にも、各地方自治体でも個別に融資制度を設けており、利息の一部を負担してくれるなど有利な条件の融資が存在することもあります。

（各自治体によって、内容はすべて違うので一概には言えませんので割愛いたしますが。)

ここまで読んでいただいて、日本政策金融公庫の新創業融資制度が利用しやすい制度だとお分かりいただけましたか。

これから創業をお考え、または事業開始後税務申告を2期終えてないのであれば、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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公認会計士・税理士　野口 五丈（のぐち・いつたけ）
飲食店向けの創業融資に特化した「渋谷飲食開業融資サポートセンター」を運営している。
日本政策金融公庫をはじめとした創業融資支援実績は100件を超え、審査通過率も90％を維持している。日本政策金融公庫や銀行・信用金庫との業務提携多数。

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