同じような飲食店がたくさんある時代で、あなたのお店が生き抜いていくためには何が必要かと思いますか?

同じような飲食店がたくさんある時代で、あなたのお店が生き抜いていくためには何が必要かと思いますか?

 

おしゃれな店構え、お客様を満足させる味、すばらしい従業員などなど思いつかれたでしょうか?もちろんそのどれも正解ではありますが、私は開業前にしっかりとした準備が最も大切で成功への秘訣であると考えております。

 

ここでいう開業前の準備というのは【資金の調達】です。

 

実は、飲食店は開業してから1年以内に5割が廃業するといわれ、廃業の多くは資金不足が理由なんです。

 

店舗取得や設備投資に費用をかけすぎてませんか?

事業計画などしっかりもっておりますか?

予算やコスト管理などしっかりできていますでしょうか?

 

 厳しいお話になりますが、日本政策金融公庫のデータによると創業融資を利用する方が黒字化するまでに平均で約11か月かかるといわれております。つまり開業前に既に予算が超えてしまっている方や開業時に運転資金が既にない方はこれから厳しい営業を強いられることが予想されます。

 

このような状態ではせっかく開業したとしても不安や焦りできちんとした営業ができません。さらにその焦りは必然的にお客様、従業員に伝わってしまい、せっかく固定客になりそうだった方もつかずに悪循環に陥ってしまいます。

 

このような状況に陥らないためにも、飲食店で開業する場合は少なくとも「設備投資+運転資金の2か月分」の資金を確保したいところです。

 

この記事を読み不安になった方もいると思います。

そのような方には是非日本政策金融公庫の創業融資をご検討下さい。

 

こちらは、これから創業をされる方(創業して間もない方)を対象としており、事業の計画をしっかりとお持ちであれば原則無担保&無保証人で借入を行うことができます。

 

そんなの開業後に資金が不足すれば申し込めばよいのではと思われた方もいるのではないのでしょうか?

 

実は、一般的に金融機関の借り入れは自己資金の3倍ほどの金額が融資可能であると言われております。つまり、営業を既に初めて、資金がつきかけたときには融資を受けられる可能性がだいぶ下がってしまいます。

 

そこで冒頭で申し上げた開業前の準備がとても大切なのです!!つまり私のいう開業の準備とは【資金に余裕のある開業前に再度資金繰りを見直しさらなる資金の調達を行う】ということです。

 

くどいようですが、飲食店は最初の1年がものすごく大事であること

そしてその1年を資金に余裕をもって回すには開業前に策をしっかりとることが必要であることがわかっていただけたと思います。

 

開業前にもう一度資金繰りを確認し、必要があれば是非創業融資の申込をご検討ください。

 

是非皆様のご成功を期待しております。

次回は実際に開業にかかる費用などを説明していきます。

 

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公認会計士・税理士 野口 五丈(のぐち・いつたけ)
飲食店向けの創業融資に特化した「渋谷飲食開業融資サポートセンター」を運営している。
日本政策金融公庫をはじめとした創業融資支援実績は100件を超え、審査通過率も90%を維持している。日本政策金融公庫や銀行・信用金庫との業務提携多数。

【問い合わせ先】
リライル会計事務所 / リライル株式会社
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